俺は孝之、立原学園に通う1年生だ。
そして俺は、ある意味人生の岐路に立たされていた。
そう……親の決めた許嫁とやらが、この俺にいることが発覚したからだ!?
しかも、その相手というのが、我が校の鬼の学生会長と呼ばれる「篠原優乃」というから、驚きもひとしおだ。
そんなある日、まだお互いに許嫁どころか恋人としてすら意識出来ない俺たちに、ウチの母親の冷酷な指令が……
彼女の花嫁修業も兼ねて、家の世話をしてもらえと言うのだ。
で、ウチの母親はそのまま俺を置いて、地方出張中の親父の所へ行ってしまうらしい。
さすがに困った俺だが、彼女は「迷惑なの?」とじろりと睨み付け、そのまま居候を決め込んでしまう。